aedの始まりと普及

aedは日本語で自動体外式除細動器と呼ばれ、心臓に問題がある場合の有効な救命措置として普及が始まっています。
現在では様々な救命関連の資格や、自動車免許の時の必修項目となっています。
日本での一般への普及の始まりは、高円宮憲仁親王が心室細動で亡くなり、aedがあれば助かったという事例からです。
サッカーと高円宮憲仁親王は縁が深く、その反省からJリーグの全試合、全会場にaedの設置が義務づけられています。
人間の心臓は思ったより簡単に止まります。
例えばサッカーや野球ボールを軽く胸に当たっただけで心室細動を起こし、全国のスポーツ少年少女が毎年死んでいます。
aedの使用法はとても簡単です。
絵に従って胸に電極を貼り付け、ボタンを押せば機械が電気ショックが必要かどうか判断してくれます。
しかし、その普及はまだまだ余地を残しています。Jリーグは日本でもいち早くaedの普及を始めた団体の一つですが、その下部組織、J1、J2の下に位置するJFLでは設置が義務づけられていません。
そのような形態で2011年に悲劇が起きました。
2011年にJFLの松本山雅に所属していた元日本代表松田直樹選手が、心臓発作で練習中に倒れ、そのまま死亡しました。
aedがあれば助かったかどうかは微妙な所でしたが、練習場にaedなど救命に必要な機器類が揃っていないという現実を浮き彫りにした事件でした。
さらにこの日松本山雅はいつも使っている信州大学医学部の隣のグラウンドが使えず、遠く病院から一時間はかかる練習場を借りていたのでした。
これ以降日本サッカー協会はカテゴリーにとらわれずaedの普及を行っていくことを表明しています。
aedは基本的に高い物です。
月5000円程度の格安レンタルも最近では始まりましたが、設置するとなると企業にとっては安いが、個人にとっては高い、というラインを未だに超えていません。
一方数年持つ消火器は5000円あればレンタルどころか買い取りが可能です。
この値段の差が、aedが消火器のようなどこの家庭にもあるようなものでは無い理由です。
これを解消するには補助金が一番でしょう。
全国で消火器の補助を行っている自治体や自治会は多々ありますが、aedへの補助を表明しています。
さらに個人レベルにまでの表明を行っている自治体は極々まれです。
aedを設置しないことは、命を救うことができる貴重な機会を逃すことになります。
誰もがそれをわかっています。
しかしaedの普及には予算というとてもつなく大きな壁が立ちはだかっているのです。